智歯周囲炎(親知らず)—品川区・大田区(東京)の歯科・インプラント・歯周病なら「かなもり歯科クリニック」

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智歯周囲炎(親知らず)

親知らずの抜歯

親知らずとは?

親知らずとは、大人になってから上下左右それぞれの一番奥に生えてくる歯のことです。通常は上下左右で4本ありますが、4本ともない人や下だけ左右に2本ある人、1本だけある人と生えてくる本数は人それぞれです。

しかし日本人の場合は顎が小さいため、多くの場合まっすぐきれいに生えてくる方は多くはありません。そのため、横に生えてしまったり斜めに生えてしまったりします。親知らずが生える時期は個人差がありますが、およそ10代後半から20代前半くらいの間となります。

親知らずによって考えられるリスク


虫歯

親知らずは横に生えてきたり斜めに生えてきたりするため、汚れが溜まりやすく、また上下の歯でしっかり噛むことが難しいです。さらに歯ブラシが届きにくい場所に位置するため、親知らずは虫歯のリスクが高い歯になります。

歯周炎

汚れが溜まりやすい親知らずでは、必然的に細菌の数も多くなります。そのため、細菌が出す毒素によって、歯を支える組織(歯肉や歯を支える骨)が溶けてしまいます。これがいわゆる歯周炎です。

歯根吸収

親知らずが横に生えていたり斜めに生えてたりすると、一つ手前の歯の根を押してしまうことがあります。すると手前の歯の根にはとても力がかかります。この力と細菌が出す毒素によって、歯の根が吸収されてしまうことがあります。

口臭

親知らずの生え方が悪いと、くぼみや歯と歯の間に細菌が溜まりやすい状況になります。この細菌の中に口臭に関わる毒素を出す細菌数が多いと、口臭が強くなることがあります。

蜂窩織炎

親知らずで起きた炎症が強くなり、顎の他の隙間へ波及することを蜂窩織炎(ほうかしきえん)といいます。蜂窩織炎になると、全身の倦怠感や発熱などの症状が出てきます。基礎疾患がある方や、免疫力が低下している方に起こりやすいです。

親知らずを抜歯した方が良いのはどんなケース?

生え方が悪く隣(手前)の歯が既に虫歯や歯周病になっている場合

親知らずの生える角度が悪いことが原因で隣(手前)の歯が虫歯や歯周病になってしまっていたり、まだなっていなくとも将来的に虫歯や歯周病になるリスクが高いと見込まれる場合には、親知らずを抜いた方が良いと考えられます。

下記のレントゲンは2年前にいらっしゃった時のレントゲン写真です。その右隣のレントゲンは現在のものです。

お口の中は前方からしかアクセスが難しいため、隣り合っているところが虫歯になると親知らずの横に生えている永久歯の神経を抜かなければならなくなる可能性が高くなります。

今回の患者さまは抜歯に同意し、抜歯後手前の歯の抜髄の可能性も理解していただきました。2年前抜歯を強く勧めなかったことが悔やまれます。

10年後何らかの原因で抜歯になりそうな親知らずは、周りの歯が傷つく前に抜歯をおすすめいたします。

歯科矯正をする予定がある

親知らずが隣の歯を押してしまうと、矯正の際に余計な力がかかってしまい、治療に悪影響が出かねません。また、矯正治療中は装置によって歯に汚れがつきやすくより虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまうため、あらかじめ抜いておいた方が良いでしょう。

親知らずの抜歯の流れ

  • STEP1
    麻酔をする

    親知らずを抜くときには、通常の虫歯や歯周病の治療の際と同じように麻酔を行います。場合によっては、顎全体にも麻酔をすることがあります。

  • STEP2
    歯肉を切開する

    親知らずが歯肉に埋まっていることも多いため、そのような場合には歯肉を切開し、抜く対象となる親知らずをむき出しになるようにします。

  • STEP3
    歯を分割する

    横や斜めに生えている親知らずの場合は、そのままでは隣の歯と干渉して抜くことができません。歯を削る道具を用いて、親知らずを分割して抜きやすくします。

  • STEP4
    歯を取り除く

    多くの場合は分割した親知らずの頭の部分を取り除き、そのあと根の部分を取り除きます。根が2,3本ある場合は、さらに根を分割して取り除くこともあります。

  • STEP5
    歯肉を縫合する

    歯肉を切開すると、その傷口からさまざまな細菌が体内に侵入してしまう可能性があります。そこで感染予防を目的として、傷口を治すために縫合し、切開した箇所を元の状態に戻していきます。

親知らずの抜歯に痛みはない?

親知らずを抜くのは痛そう…と不安に感じている方が多いようですが、あらかじめ麻酔をしているため、抜いている最中は痛みを感じることは少なくなっています。ただし抜く際に力をかけるため、圧迫される感じはどうしてもあるでしょう。

また麻酔が効きにくい方は痛みを感じやすく、そのような場合には適宜麻酔を追加することもあります。さらに麻酔が切れると痛みが出る場合があるので、その場合は痛み止めを飲んでもらうことで対処することもあります。だいたい抜歯の当日や翌日が痛みのピークで、その後徐々に痛みが引いていくことがほとんどです。

また抜歯する際、歯を分割したり骨を削ったりすると腫れの症状が出ることがあります。腫れに対しては抗生物質が処方され、通常は1週間程度で引くことが多いです。

マイクスコープを用いた水平埋伏の親知らずの抜歯

当院では、親知らずの抜歯にマイクロスコープを使用しています。

マイクスコープを用いた親知らずの抜歯は、切開する歯肉の量を少なくすることができ、明視野(抜く場所が暗くならない状態)で治療することができます。それによって出血量が減り、術後の痛みや腫れの軽減が期待できます。

また、抜歯時に根が折れたときにも対応できたり、神経や血管に親知らずの根が近接している場合であっても低侵襲で行うことができるので、血管や神経の損傷のリスクを大幅に減らすことが可能です。

レントゲン写真:

動画:

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