06.歯周病 : 医院ブログ

大切な歯を残す。品川区・大田区(東京)の歯科・インプラント・歯周病なら当院へ

歯周病の院内勉強会を行いました!


品川区北品川の歯医者

かなもり歯科クリニックの歯科医師

林です

 

 

暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続く今日この頃皆様いかがおすごしでしょうか

 

 

さて、今回は先日行いました院内勉強会について報告したいと思います

 

 

今回のテーマは、何度かクリニック内でも取り上げてきた「歯周病の新分類」についてです

 

 

2018年ごろにアメリカとヨーロッパの歯周病学会で提唱された概念ですが、自分たちが大学で学んだ概念とは大きく違って

歯周病を「現在の重症度(Stage)」と「未来の進行リスク(Grade)」に分けて患者さんの口の中を診断する方法です

 

 

今回スタッフで議論して改めて新分類ついて考察したことは

・治療方法を明確に区分する目的の分類であるので臨床導入の意義は大きい

・まだ議論が重ねられている途中であること(基準や解釈が明瞭でない部分がある)

ことなどです

 

 

とても専門的な内容となってしまいますが、歯周病を専門とする上では必須であり

患者さんの治療への貢献度が大きい内容に関して理解を深められて有意義な時間となりました

 

 

今後も勉強会を通して歯周病に関しての知識を高め、患者さんに還元できるよう

精進したいと思います

 

 

 

 


当院で歯周病菌の検査が出来ます


こんにちは!

風が冷たい日が続いてぽかぽか日和が待ちどおしいですね(>_<)

 

今回は歯周病細菌の検査についてお知らせします

 

歯周病は最初は痛みがないため気づかないうちに進行してしまうことがあります

 

歯周病はお口の中の「菌」が悪さをすることによって起こります

 

お口には300から500の菌が住んでいますが、中には歯周病を引き起こしやすい菌が住んでいることも

 

 

 

特に危険なのがポルフィロモナス・ジンジバリス(P.g)という菌で、歯周病になりやすく、悪化しやすいといわれています

 

当院の細菌検査ではP.g菌がいるか調べることが出来ます

また、治療前と治療後でどの程度歯周病リスクが変化しているか数値で見ることが出来ます

 

 

口腔内だけでなく身体の健康にも影響する歯周病の原因菌。どのくらいいるか検査で確認してみませんか?

 

 

歯科助手 須藤


3740万円の差 たばこを買わず,たばこ株を買っていたら


たばこは口腔内に対し,非常に悪影響を及ぼします

当院ではインプラント治療・歯周組織再生療法など

喫煙の影響で文献的に成功率が15~20%以上落ちる処置は

喫煙されている方には行っておりません

恐れ入りますがご理解の程よろしくお願い致します

 

 

喫煙をやめた方がいい理由を最近読んだ本で見つけたのでご紹介致します

『本気でFIREを目指す人のための資産形成入門』という書籍です

 

たばこを買わず、たばこ株を買うと

「たばこを吸う側」になるのか、「たばこ株を買う側」になるのかで、決定的に埋めがたい金銭的差異が生じます。

 1.たばこを買う側になるのか

 2.たばこ株の株主になるのか

 仮に毎日セブンスターのたばこを一箱吸えば、約500円かかります。1日1箱吸うと仮定します。すると、1年で約18万円かかります。

 

 

 その資金をたばこ株に投じるとどうでしょう。例えば米国たばこ大手の「アルトリア・グループ」に投じた場合、過去10年(2010~2019年)の株主が享受する収益率(トータルリターン)は年率15.49%でした。過去は未来を正確に映すわけではないので、例えば年率10%で試算をします。毎年18万円の追加投資を行うと仮定した場合、10年で316万円になっていたことになります。

1.たばこを買う側になる → 180万円の消費

2.たばこ株の株主になる → 316万円の利得

 

 

 これは資本主義の象徴的な側面です。財やサービスを消費する側ではなく、資本家側(株主側)にいるか否かで、大きな金銭的差異が生じる好例です。たばこは依存性のあるものです。たった一度、その一度だけのたばこを吸うという行動が、その後のキャッシュフローの流れを一変させます。

 

 

 

20歳でたばこを吸い始め、50歳まで吸い続けた場合、

1.たばこを買う側になる → 540万円の消費

2.たばこ株の株主になる → 3200万円の利得

 これが消費する側と株式を保有する側の埋めがたい差です。

 

私たちの医院では30年間で540万円の消費がささむ,ご説明させていただいていたのですが

実際は20歳でたばこを辞め,投資に回していたとすると30年間で

3740万円もの経済的な格差がでてくるという事なのです。

 

これを踏まえた上でもたばこを吸いながら歯科治療を受けるのか、と検討していただけると幸いです

当院にいらっしゃる喫煙者のうち70%の方が禁煙指導をうけ,禁煙されています

歯周病治療には,禁煙は不可欠だと当院は考えております

禁煙についてもお気軽にご相談いただけますと幸いです


矯正治療 結合組織移植術 歯周組織再生療法


歯周病が気になり来院された患者様です
前歯の骨が溶けてしまって歯根が露出しています

 

御本人としては歯並びは気にはなっていますが
当初矯正治療はご希望されませんでした

 

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歯周基本治療を終了し来院がとぎれ
何度かいらっしゃって頂いているうちに
総合的な治療をご希望されましたので
治療計画を立てました

 

治療のスケジュール
右下の前歯は抜歯の可能性をいたしましたが
保存をご希望されましたので
歯周基本治療 矯正治療 結合組織移植術・歯周組織再生療法
の計画を立てました

 

歯周基本治療終了時です

 

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咬合模型審査 術前と術後のシュミレーションを行います

 

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矯正治療開始半年後 大きな歯肉の退縮がみられます

 

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歯肉の移植および歯周組織再生療法をおこないます

 

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術後3年矯正治療終了の比較です

 

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歯肉退縮のみられた右下の1番を抜歯して矯正治療を行う選択肢もありましたが
年齢が40代と若いことを考慮して,歯周組織再生療法をおこない
抜歯を行わずに歯列を整えることとしました

 

治療終了時の比較です

 

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完全な根面被覆は得られませんでしたが
歯肉の厚みが増えさらなる歯根露出は認められていません
現在メンテナンスで通院していただいております

 

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矯正治療・歯周組織再生療法・咬合治療と
長期の治療にお付き合いいただきました
患者様に感謝いたします
ありがとうございました!!


第14回院内実習


やっと過ごしやすい季節になってまいりましたが、皆様いかがおすごしでしょうか

 

今回は歯周病治療の基本であるSRP(スケーリング・ルートプレーニング)についての実習をご報告いたします

 

最初のテーマは、「器具による歯石除去の違い」です

 

現在当院ではSRPのための道具として
・超音波スケーラー
・手用キュレット(グレーシーキュレット)
・Er:YAGレーザー
の三種類を用意しています

 

今回の実習では歯石を模した模型と滅菌した実際の歯(抜去歯)を使ってそれぞれどのような違いがあるかを確認しました
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学術的には器具による歯石除去の違いに関して様々なデータがありますが、各々が実感としてどの器具を使えばどのように歯石が取れていくかを口腔外で確認できたのはとても有意義でした
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(上記写真は、当院での勉強会で衛生士の中村さんが作成したスライドから引用しました^ ^)

 

次に前回実習に引き続きシャープニング実習を行い、今回は刃部を各自マイクロスコープで確認してみました
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当院の衛生士さんたちも、自分でシャープニングした刃部を日常的に拡大して見ることは少ないので、みなさん興味津々でディスカッションを行なっていました
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最後に基本的なキュレットの保持方法とレストの置き方、動かし方などを院長から指導いただき、各自確認を行いました
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歯科医院では日々このように様々な方法を駆使して歯石除去を試みています

 

なぜそこまでして歯石を取る必要があるのか?
についてはまた別の機会にお伝えできればと思います

 

歯科医師 林