2020/12/13
01.お知らせ, 02.かなもり歯科クリニック, 06.歯周病, 07.歯周外科処置, 09.歯周組織再生療法, 27.治療
たばこは口腔内に対し,非常に悪影響を及ぼします
当院ではインプラント治療・歯周組織再生療法など
喫煙の影響で文献的に成功率が15~20%以上落ちる処置は
喫煙されている方には行っておりません
恐れ入りますがご理解の程よろしくお願い致します
喫煙をやめた方がいい理由を最近読んだ本で見つけたのでご紹介致します
『本気でFIREを目指す人のための資産形成入門』という書籍です
たばこを買わず、たばこ株を買うと
「たばこを吸う側」になるのか、「たばこ株を買う側」になるのかで、決定的に埋めがたい金銭的差異が生じます。
1.たばこを買う側になるのか
2.たばこ株の株主になるのか
仮に毎日セブンスターのたばこを一箱吸えば、約500円かかります。1日1箱吸うと仮定します。すると、1年で約18万円かかります。
その資金をたばこ株に投じるとどうでしょう。例えば米国たばこ大手の「アルトリア・グループ」に投じた場合、過去10年(2010~2019年)の株主が享受する収益率(トータルリターン)は年率15.49%でした。過去は未来を正確に映すわけではないので、例えば年率10%で試算をします。毎年18万円の追加投資を行うと仮定した場合、10年で316万円になっていたことになります。
1.たばこを買う側になる → 180万円の消費
2.たばこ株の株主になる → 316万円の利得
これは資本主義の象徴的な側面です。財やサービスを消費する側ではなく、資本家側(株主側)にいるか否かで、大きな金銭的差異が生じる好例です。たばこは依存性のあるものです。たった一度、その一度だけのたばこを吸うという行動が、その後のキャッシュフローの流れを一変させます。
20歳でたばこを吸い始め、50歳まで吸い続けた場合、
1.たばこを買う側になる → 540万円の消費
2.たばこ株の株主になる → 3200万円の利得
これが消費する側と株式を保有する側の埋めがたい差です。
私たちの医院では30年間で540万円の消費がささむ,ご説明させていただいていたのですが
実際は20歳でたばこを辞め,投資に回していたとすると30年間で
3740万円もの経済的な格差がでてくるという事なのです。
これを踏まえた上でもたばこを吸いながら歯科治療を受けるのか、と検討していただけると幸いです
当院にいらっしゃる喫煙者のうち70%の方が禁煙指導をうけ,禁煙されています
歯周病治療には,禁煙は不可欠だと当院は考えております
禁煙についてもお気軽にご相談いただけますと幸いです
2020/10/09
矯正治療前 初診時の口腔内写真です
歯並びが悪く,よく噛めないと来院された患者様です
奥の銀歯が低くなってしまっているのがわかります
低くなる原因は
・食いしばりが強く,摩擦により削れてしまい低くなってしまった
・神経の治療をしている最中に放置して歯が動いてしまった
・もともと歯の高さが低かった
などが考えられます
歯列矯正後,銀歯を外し,根管治療を行ったのちファイバーポスト
を立てたところです
この歯の高さでは外れやすい補綴物となってしまいます
また,よく噛めないというのは歯の高さがないために,本来あるべき
歯の形,かみ合わせの溝を再現できないために起こっている可能性があります
歯肉弁根尖側移動術(歯肉を下げる手術)を行った直後の口腔内写真です
歯肉が下がり,歯の高さが十分でてきているのがわかります
術前と術後当日の口腔内写真です
術前と術後3ヶ月の口腔内写真です
このあと歯肉が健康な状態であれば被せものを行っていきます
治療終了時の口腔内写真です
治療前・治療終了時の比較です
患者様の歯並びが悪く,よく噛めないという問題は
解決できホッとしております
このような問題をお持ちな患者様
お気軽にご相談ください
2020/05/21
04.症 例, 05.虫歯治療, 07.歯周外科処置, 15.矯 正
神経の治療を行った歯は
歯冠の高さが全くなくなってしまっている場合があります
原因としては
①もともと神経を抜く前から高さがなかった
②神経の治療をしている間に処置している歯が移動してしまった
③上の歯が伸びてきてスペースがなくなってしまった
などが考えられます
この状態のまま被せものを行うと
①高さがないのでかぶせものが取れやすい
②かぶせることができたとしても噛み合わせの面が平らになり咀嚼効率がわるい
③かぶせものが高くなってしまい歯根が折れるあるいは顎関節に負担が生じる
などが考えられます
この場合
歯冠長延長術を行い歯肉の位置を下げることで
歯の高さを回復して適切なかぶせものを行うことができる条件を整えます
術直後 当日の口腔内写真です
術前術後の口腔内写真です
この程度歯肉の位置を下げることで適切なかぶせものを行うことができます
かぶせものがよく取れる・歯根が折れるなどを経験された方は
歯の高さがなくなってしまっている場合があります
お気軽にご相談ください
2019/10/26
2017/07/05
04.症 例, 07.歯周外科処置, 10.精密根管治療, 13.エクストルージョン(歯根挺出法), 15.矯 正, 17.審美修復
歯並びが悪く改善するための治療法として
全体的な矯正治療(抜歯・非抜歯)をするか
セラミック矯正で部分的に処置を行うか
悩まれる方も多くいらっしゃると思います
セラミック矯正とは
歯並びが悪い歯を抜歯する
または歯の頭の部分を削り落とし神経を抜き角度のついた土台(メタルコア)をいれ
4-6本の歯を連結して表面的な見た目だけを確保する
という方法です
セラミック矯正は周囲の歯を4-6本抜髄を行うことが多く
結果的に健康な歯質を切削することになるので
確実に歯の寿命を短くします
他院にて前歯が突出していたため
2本抜歯,隣の側切歯と犬歯合わせて4本を抜髄しメタルコアをいれ
メタルセラミックブリッジにて連結処置
その後咬合違和感と審美障害を理由に当院を受診されました
上部構造を外すとこのような形です
そこで全体的な咬合安定化と審美性の改善を目的として
セラミック矯正の修正治療を行います
根管治療をやり直し歯根に正しい角度の土台を入れ直し
そこから正しい位置に矯正治療を行い
移動します
現在仮歯をいれ経過観察
修正治療・最終補綴処置をおこないメンテナンスに移行予定です
なにを目的にするかでどの治療を選択するか決まります
様々な目的があると思いますが
短期的な審美性の回復で犠牲になるものが多すぎるため
当院ではセラミック矯正を行うことはありません
結果的に生涯歯科に費やす時間はセラミック矯正のほうが長くなると思われます
削ってしまった歯はもとにはもどりません
様々な意見をもとに治療を選択するようおすすめいたします