2017/05/01
04.症 例, 07.歯周外科処置, 08.結合組織移植術, 15.矯 正
矯正や被せ物を行う前に歯肉の位置が整っていると
精度が高く予後が良い被せ物を行うことができます
問題なのはこのように一箇所だけ歯根が露出している場合です
こちらの部分です
違う症例ですが
歯周病や虫歯や歯列不正や咬合が原因で
このように歯根が不揃いになってしまっている場合
いったん被せ物を行うとすると
このような形になってしまいます
このように波をうったような形は被せ物の適合精度を上げることが非常に難しいのです
またメインテナンスも非常に難しく2次カリエスになり再度被せ物をやり直すことも多いのです
そこで被せ物を行う前に結合組織移植術により歯肉の位置を元通りにして
それから被せ物や矯正を行うことができる場合があります
術前・術後の写真です 矯正の前準備が整いました
2016/02/01
04.症 例, 06.歯周病, 07.歯周外科処置, 08.結合組織移植術, 17.審美修復
犬歯と小臼歯が冷たいものがしみるとおっしゃる患者様です
歯肉が下がってしまい知覚過敏の症状が出て
冷たいもの・熱いもの・ブラッシングでも痛むとのことです
知覚過敏の治療は様々ございます
① フッ素や知覚過敏治療薬物を定期的に塗る方法
② 原因がかみ合わせの場合かみ合わせの改善,歯並びを治す治療を行う
③ 知覚過敏のでている部分にプラスチックを盛る
④ 歯肉が下がっている場合元に戻す(結合組織移植術)
⑤ 神経を抜く
⑥ なにもしない
このなかから治療法を選択することになります
どの治療法もメリット・デメリットはあります
③・⑤は根本的な解決にならないことが多いですが
比較的簡単で一時的な症状の改善にはつながります
しかし問題を先送りにして
将来他の問題が起こる可能性を作ってしまうことが多く
当院ではあまりおすすめしておりません
歯並びをが悪いことで過度の力がかかってしまい歯肉退縮を
起こしている可能性が高い症例ですので
根本的な解決は矯正を行い歯並びの改善・咬合力の分散を
図る必要があると思われます
今現在は矯正治療を行うことができないため
この患者様は④結合固有組織移植術(CTG)を選択されました
術前・術後3週間
術後4週間
知覚過敏症状も落ち着きましたので
夜間の咬合力の分散を考慮し,マウスピースを製作し
メインテナンスに移行しております
知覚過敏の治療も様々です
お気軽にご相談ください
2015/06/06
04.症 例, 06.歯周病, 07.歯周外科処置, 09.歯周組織再生療法
かなもり歯科クリニックでは歯周病により骨がなくなってしまった部分に
歯周組織再生療法(日帰り手術)を行っております
一見した感じでは炎症もないように感じますが
右下の犬歯から膿みが出ない日は二年間なかったというお話でした
この患者様は歯周基本治療の後
歯周組織再生療法
歯間乳頭保存術(PPT)+エムドゲインR+骨移植術
を行いました
この術式には
大切なことは様々あるのですが
剥離した歯肉を全く元の位置に
きれいな創面で低侵襲にもどすことがポイントの一つになります
目の角膜を切る眼科用のメスを用い歯肉を挫滅しないよう丁寧に切開
マイクロスコープや拡大鏡を用い歯周病になってしまった原因を徹底的に除去
再生させるお薬と骨を混ぜて丁寧に充填,髪の毛の太さの2分の1程度の細い糸で
歯肉を引っ張ることなく傷を付けずに縫い合わせる
このような過程をたどるのですが
縫合は歯周組織再生療法を成功させる非常に重要な要素になっています
発毛専門リーブ21ホームページより
「日本人の髪の太さは0.05~0.15ミリと幅があり、細い髪では0.05ミリ、普通の髪は0.08~0.09ミリ、太い髪は0.12~0.15ミリぐらいとされています。」
今回の症例で用いた縫合糸は7-0ナイロン縫合糸で直径0.050ミリ
通常の抜歯などで用いる縫合糸は4-0縫合糸で直径0.12ミリ
普通の髪の太さの約半分の太さの糸で
正確に日本人の薄い歯肉を元通りに縫い合わせる必要があります
そうすることで歯周病でなくなってしまった歯周組織を再生・修復することができます
歯周病は早期発見・早期治療が効果的です
歯肉の異常を感じなくても定期的な歯周病の検査をおすすめいたします
患者様は2年ぶりに膿のでなくなった
口の中は快適だとおっしゃっていただきました
大変おつかれさまでした!
2014/08/09
04.症 例, 07.歯周外科処置, 11.親知らず 抜歯, 12.歯牙移植
症状がないと親知らずの抜歯は嫌なもので
先延ばしになりがちです
当院では予防的な概念から
積極的に親知らずの抜歯をおすすめしています
親知らずのを用いた自家歯牙移植を当院では頻繁に行うため
疑問に思われる患者様もいらっしゃるかもしれません
重要なのは他の歯を守ることです
位置の異常や形態の異常で
炎症をコントロール(ブラッシング)できない親知らずは
感染源になりますので抜歯した方がいいということになります
もちろん移植に適した親知らずで
炎症もコントロールできる場合は積極的に
残していく処置を行っております
下記のレントゲンは2年前にいらっしゃった時のレントゲン写真です
その次のレントゲンは現在のものです
お口の中は前方からしかアクセスがむずかしいため
隣り合っているところが虫歯になると親知らずの横に生えている
永久歯の神経を抜かなければならなくなる可能性が
高くなります
今回の患者様は抜歯に同意していただき
抜歯後手前の歯の抜髄の可能性も理解していただきました
2年前抜歯を強く勧めなかったことが悔やまれます
10年後何らかの原因で抜歯になりそうな親知らずは
周りの歯が傷つく前に抜歯をおすすめいたします
どのみち抜歯になるのですから
東京都品川区 北品川 青物横丁,新馬場,歯周病専門医,インプラント認定医,かなもり歯科クリニック
http://kanamorisika.com 03-3450-6480 メールでのご質問はこちら ご予約はこちら
2014/02/11