2026/08/27

品川区の歯医者、かなもり歯科クリニックの歯科衛生士、隅田です。
「歯周病専門の歯科衛生士っているの?」
「日本歯周病学会認定歯科衛生士と、一般の歯科衛生士は何が違うの?」
「歯周病治療を受けるなら、認定資格を持った歯科衛生士がいる歯科医院を選んだほうがいいの?」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「日本人の成人の約8割が歯周病」という言葉を耳にしたことがある方も多いかもしれません。実は、この「8割」という数字は、過去の歯科疾患実態調査などで、歯周病に関連する所見が認められた人の割合に由来するものです。現在の厚生労働省の情報でも、歯周病は多くの方に関係する身近な病気であることが示されています。
歯周病の初期は、自覚症状がほとんどなく気付かないうちに進行してしまうことがあります。
「歯ぐきから血が出る」
「歯ぐきが下がってきた」
「口臭が気になる」
「歯が以前より長く見えるようになった」
このような症状がある場合、歯周病が進行している可能性があります。(歯周病についてはこちらから)
歯周病の予防や治療には、歯科医師だけでなく、歯周病の検査や歯石除去、セルフケアの指導、治療後のメインテナンスを担う歯科衛生士の存在が欠かせません。
その中でも歯周病についてより専門的に学び、所定の要件を満たしたうえで試験に合格し得ることができる資格が「日本歯周病学会認定歯科衛生士」です。
今回は日本歯周病学会認定歯科衛生士とはどのような資格なのか、取得までの流れ、そして患者様にとってどのようなメリットがあるのかを詳しくご紹介します。
目次

日本歯周病学会認定歯科衛生士は、歯周病の予防や治療をより適切に行うための専門的な知識・技術を身につけ、一定の要件を満たしたうえで認定歯科衛生士試験に合格した歯科衛生士です。
日本歯周病学会では、認定歯科衛生士について、歯周病の予防や治療をより的確かつ効率的に実施し、長期的な口腔健康に貢献することを目的とした資格としています。
歯科衛生士の資格を取得しただけで、日本歯周病学会認定歯科衛生士になれるわけではありません。
歯周病に関する臨床経験を積み、学会での研修や症例の提出などを経て、審査・試験に合格する必要があります。
また、認定を取得して終わりではありません。
資格は5年ごとの更新制となっており、更新には継続的な研修が必要です。日本歯周病学会の制度では、5年間で50単位以上、そのうち研修会出席30単位以上の取得が更新要件として定められています。
つまり、日本歯周病学会認定歯科衛生士は、歯周病について継続的に学び、専門性を高めていく歯科衛生士のための認定資格といえるでしょう。
では日本歯周病学会認定歯科衛生士になる為には、どのような条件や審査があるのでしょうか。
認定を取得するには、一定の臨床経験や学会活動、症例の提出などが必要です。

主な流れとしては、以下のようなものがあります。
日本歯周病学会認定歯科衛生士の申請には、歯科衛生士としての臨床経験が必要です。
歯周病の患者様を継続的に担当し、検査や歯周基本治療、メインテナンスなどの経験を一定期間積むことが求められます。
日本歯周病学会への入会や学術大会への参加など、所定の条件を満たす必要があります。
歯周病に関する最新の知識を学び、日々の臨床に活かすことが重要です。
認定申請では、実際に担当した歯周病治療の症例について、詳細な資料を作成して提出します。
単に知識を持っているだけではなく、患者様の状態を正確に把握し、検査・治療・メインテナンスまで継続して行えることが求められます。
必要な申請書類や症例資料を提出し、書類審査を受けます。
現在は症例提出に関して、全顎エックス線写真の提出も正式に実施されています。
書類審査を通過すると、ケースプレゼンテーション試験が行われます。
自身が担当した症例について説明し、歯周病治療に関する知識や臨床的な判断力などが審査されます。
このように、日本歯周病学会認定歯科衛生士は、歯科衛生士免許を取得していればすぐに取得できる資格ではありません。
臨床経験を積み、専門的な研修を受け、症例をまとめ、審査・試験を通過する必要があります。
そのため取得までには長い年月と継続的な学習が必要となる、専門性の高い認定資格の一つといえます。
では、日本歯周病学会認定歯科衛生士がいる歯科医院を選ぶことは、患者様にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、歯周病治療やメインテナンスを受ける患者様にとって考えられるメリットをご紹介します。
歯周病は、自覚症状が出にくい病気です。
痛みや腫れがないからといって、歯周病が進行していないとは限りません。
歯周病の検査では、歯周ポケットの深さや出血の有無、歯ぐきの状態などを確認します。
専門的な知識や臨床経験を持つ歯科衛生士が継続してお口の状態を確認することで、前回の検査結果との変化を比較しながら、歯周病の状態を把握しやすくなります。
「前より歯ぐきの状態が変わっている」
「この部分にプラークが残りやすい」
「以前より出血が増えている」
こうした小さな変化を見逃さず、必要に応じて歯科医師と連携しながら対応していくことが、歯周病の管理では大切です。
「歯医者で歯石を取ると痛いのが苦手」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
歯周病治療では、歯ぐきの状態や歯石の付着状況を確認しながら、適切な器具や方法を選択して歯石除去を行います。
もちろん、歯石の付き方や歯ぐきの炎症、知覚過敏の有無などによって、処置時の感じ方には個人差があります。
そのため、「痛みが苦手」「以前のクリーニングが痛かった」などの不安があれば、遠慮なく歯科衛生士に伝えていただくことが大切です。
患者様のお口の状態を確認しながら、できるだけ負担の少ない方法を相談しながら進めていきます。
「歯みがき指導」と聞くと、少し堅苦しく感じる方もいるかもしれません。
しかし実際には、
「この歯は歯ブラシを少し斜めに当てましょう」
「ここは歯ブラシだけでは届きにくいので、歯間ブラシを使いましょう」
「この部分は磨き残しが多いので、最後に確認してみましょう」
など、一人ひとりのお口の状態に合わせた具体的なアドバイスを行います。
歯並びや歯ぐきの状態だけでなく、仕事や生活習慣なども考慮し、無理なく続けられるセルフケアをご提案することが大切です。
毎日の歯みがきを「頑張らなければいけないもの」にするのではなく、「自分の歯を守るために続けられる習慣」にしていくことが、歯周病予防につながります。
歯周病は、お口の中だけの病気と考えられがちですが、全身の健康との関わりも知られています。
例えば、歯周病と糖尿病には双方向の関連があることが報告されています。
他に、妊娠中の歯周病と早産・低出生体重児との関連などについても研究されています。
歯周病を「歯ぐきだけの問題」と考えるのではなく、全身の健康にも関わる病気として知ることは予防や治療を続けるきっかけにもなります。
歯周病は一度治療したら再発しないという病気ではありません。
治療によって歯ぐきの状態が改善しても、プラークが蓄積すれば再び歯周病となる可能性があります。
そのため、歯周病治療では治療後のメインテナンスが非常に重要です。
定期的に歯周病の検査やクリーニングを行うことことで、良好な状態を長く維持することにつながります。

「歯周病の治療が終わりました。お疲れさまでした。」
歯科医師や歯科衛生士からこの言葉をかけられたとき、多くの方が「これで一安心」と感じるのではないでしょうか。
歯ぐきの腫れや出血が落ち着き、歯石も取り除かれ、検査結果も改善している。
これは、歯周病治療における大きな節目です。
しかし歯周病の治療に携わる歯科衛生士として、ここで一つお伝えしたいことがあります。
歯周病治療は、ゴールではなく「良い状態を維持していくためのスタートライン」です。
治療後に、
「症状がないから、もう通院しなくても大丈夫」
と自己判断してしまったり、治療が終わった安心感からセルフケアが不十分になったりすると、再び歯周病が進行する可能性があります。
だからこそ、治療後のメインテナンスは重要なのです。
私たち歯科衛生士は、治療が終わったあとも患者様のお口の状態を継続的に確認し、その時々の状態に合わせたセルフケアやメインテナンスをご提案していきたいと考えています。
「治療が終わったら卒業」ではなく、「治療後も一緒にお口の健康を守っていく」。
そんな存在でありたいと思っています。
今回は、日本歯周病学会認定歯科衛生士についてご紹介しました。
ポイントをまとめると、以下の通りです。
「最近、歯周病の検査を受けていない」
「歯ぐきから出血することがある」
「歯周病について詳しく相談したい」
「歯周病を治療した後も、良い状態を維持したい」
このようなお悩みがございましたら、どうぞお気軽にかなもり歯科クリニックまでご相談ください。
品川区で歯周病の予防・治療やメインテナンスをご検討の方に、患者様一人ひとりのお口の状態に合わせたケアをご提案いたします。
私たちは、歯周病専門クリニックとして虫歯治療からかみ合わせまで、患者さま一人ひとりに合わせたトータルな治療をご提案し、患者様の満足を第一に最後まで治療します。
初診のお申し込みは、24時間WEBから可能です。
皆様のご来院を心からお待ちしております。
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