2019/10/31
肌寒い季節になりましたね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日はホワイトニングについてお話したいと思います。
「歯を白くしたい」
「歯の黄ばみを取りたい」などの悩みに対して行うのがホワイトニングです。
ホワイトニングとは、
専用の薬液で歯の色素を分解し、歯の色そのものを白くします。
ホワイトニングには歯医者で行うオフィスホワイトニングと、お家で行うホームホワイトニングの二種類があります。
オフィスホワイトニングは歯科医院で歯面に薬液を塗布し、専用の光を照射します。
利点としては
・一回の施術で白くなりやすい
・歯科衛生士の管理下で実施される
欠点としては
・後戻りが比較的短時間で生じやすい
・知覚過敏の可能性が高い
・施術時間が長い
ホームホワイトニングは専用のトレーを作り、自宅でジェルを入れ、歯に装着します。
利点としては
・後戻りが比較的遅い
・自分の好きな時間に行うことができる
・使用する薬液の濃度が低濃度であり、安全性が高い
・知覚過敏の可能性はあるが、オフィスホワイトニングよりも刺激が弱い
欠点としては
・白くなるまでに時間がかかる
・トレーの不快感がある
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを両方行う方法です。
オフィスホワイトニング後になるべく早くホームホワイトニングを行うことで、色の後戻りを防ぐことができます。
歯のクリーニングとホワイトニングの違いについて
歯のクリーニングは歯の表面の着色や汚れを除去し、歯の本来の白さにします。
歯のホワイトニングは専用の薬液で歯の色素を分解し、歯の色を白くします。
ホワイトニングを行う場合、歯の表面に着色がついていると、薬液の効果が十分に発揮できないので、ホワイトニング前にクリーニングをお受けになることをおすすめします。
ホワイトニングの注意事項
①知覚過敏
ホワイトニングにより知覚過敏、歯の痛みなどが生じる場合があります。
しかし大部分は一時的なもので通常数日で治癒します。
②ホワイトニング後に注意すべき食品
・色の濃い飲食物
・タバコ
・お酢、柑橘類、炭酸飲料 など
③禁忌症
・無カタラーゼ症
・妊娠中・授乳中の女性
・光線過敏症
ホワイトニング後、後戻りは必ず起こります。
メインテナンスと必要に応じてタッチアップ(短期再ホワイトニング)が必要です。
ご不明点や、ご質問などありましたら、お気軽にご相談くださいね。
歯科衛生士 柳原
2019/10/26
2019/10/18
本格的な秋の訪れを感じる季節になってまいりましたが
皆様いかがおすごしでしょうか
第24回院内実習では「智歯抜歯」について実習を行いました
いわゆる「親知らずの抜歯」です
親知らずの厄介なところは
・骨や歯肉の中に埋まっていまっすぐはえてこない
・手前の歯にぶつかって虫歯や歯周病の原因となる
・器具が届かず清掃できない為歯肉の炎症を繰り返す
・まっすぐはえていても周りの歯肉が硬くない(角化歯肉ではない)場合清掃不良になる
などです
この中で最も問題が大きいのは手前の歯に悪影響を与える親不知です
当院の以前のブログでもご紹介しましたが、以下の写真では7番目の歯に虫歯ができてしまっています
こうなってしまうと治療が大変困難になりますし、手前の歯まで抜歯しないといけないケースもあります
今回の実習では歯肉を切開し、骨を削って骨の中に埋まった親知らずを抜歯して
表面の粘膜を縫合する操作を下のような模型実習で行いました
骨の削除や歯の分割をイメージしながら行うことで実際の抜歯のときに
どのように器具を操作すればスムーズかを確認することで大変有意義な実習となりました
次回はマネキンにつけての親知らず抜歯の実習のご報告をします
歯科医師 林
2019/10/11
2019/10/03
04.症 例, 06.歯周病, 08.結合組織移植術, 09.歯周組織再生療法, 15.矯 正, 17.審美修復
歯周病が気になり来院された患者様です
前歯の骨が溶けてしまって歯根が露出しています
御本人としては歯並びは気にはなっていますが
当初矯正治療はご希望されませんでした
歯周基本治療を終了し来院がとぎれ
何度かいらっしゃって頂いているうちに
総合的な治療をご希望されましたので
治療計画を立てました
治療のスケジュール
右下の前歯は抜歯の可能性をいたしましたが
保存をご希望されましたので
歯周基本治療 矯正治療 結合組織移植術・歯周組織再生療法
の計画を立てました
歯周基本治療終了時です
咬合模型審査 術前と術後のシュミレーションを行います
矯正治療開始半年後 大きな歯肉の退縮がみられます
歯肉の移植および歯周組織再生療法をおこないます
術後3年矯正治療終了の比較です
歯肉退縮のみられた右下の1番を抜歯して矯正治療を行う選択肢もありましたが
年齢が40代と若いことを考慮して,歯周組織再生療法をおこない
抜歯を行わずに歯列を整えることとしました
治療終了時の比較です
完全な根面被覆は得られませんでしたが
歯肉の厚みが増えさらなる歯根露出は認められていません
現在メンテナンスで通院していただいております
矯正治療・歯周組織再生療法・咬合治療と
長期の治療にお付き合いいただきました
患者様に感謝いたします
ありがとうございました!!