2020/09/15
ジルコニアを左上前歯にかぶせたあと歯肉が下がり
歯根が出てしまったところをなんとかしてほしいという患者様です
歯根が出てきてしまった理由は
・歯肉がもともと薄かった
・強いブラッシングにより歯肉が下がってしまった
・強い歯ぎしりにより歯肉が下がってしまった
などが考えられます
この患者様の場合,
・正しいブラッシングをおこなっている
・歯ぎしり・食いしばり防止のためのナイトガードを使用している
ことから
骨と歯肉が薄かった可能性が考えられます
この場合の経過観察以外の治療法としては
・再度露出した歯根を覆うように削り直しジルコニアをやりかえる
・結合組織移植術により口蓋の歯肉を移植し,歯肉を元の位置に戻す
2つの方法が考えられます
患者様はジルコニアを壊すことは希望されませんでしたので
結合組織移植術行うこととしました
術中・術後の口腔内写真です
術前と術後3ヶ月の口腔内写真です
歯肉の厚みが増しており,安定した結果が得られました
現在術後1年経過しておりますが変化は見られておりません
被せものの歯肉が下がってしまったなど歯肉に関するご相談
お待ちしております
2019/10/03
04.症 例, 06.歯周病, 08.結合組織移植術, 09.歯周組織再生療法, 15.矯 正, 17.審美修復
歯周病が気になり来院された患者様です
前歯の骨が溶けてしまって歯根が露出しています
御本人としては歯並びは気にはなっていますが
当初矯正治療はご希望されませんでした
歯周基本治療を終了し来院がとぎれ
何度かいらっしゃって頂いているうちに
総合的な治療をご希望されましたので
治療計画を立てました
治療のスケジュール
右下の前歯は抜歯の可能性をいたしましたが
保存をご希望されましたので
歯周基本治療 矯正治療 結合組織移植術・歯周組織再生療法
の計画を立てました
歯周基本治療終了時です
咬合模型審査 術前と術後のシュミレーションを行います
矯正治療開始半年後 大きな歯肉の退縮がみられます
歯肉の移植および歯周組織再生療法をおこないます
術後3年矯正治療終了の比較です
歯肉退縮のみられた右下の1番を抜歯して矯正治療を行う選択肢もありましたが
年齢が40代と若いことを考慮して,歯周組織再生療法をおこない
抜歯を行わずに歯列を整えることとしました
治療終了時の比較です
完全な根面被覆は得られませんでしたが
歯肉の厚みが増えさらなる歯根露出は認められていません
現在メンテナンスで通院していただいております
矯正治療・歯周組織再生療法・咬合治療と
長期の治療にお付き合いいただきました
患者様に感謝いたします
ありがとうございました!!
2017/05/01
04.症 例, 07.歯周外科処置, 08.結合組織移植術, 15.矯 正
矯正や被せ物を行う前に歯肉の位置が整っていると
精度が高く予後が良い被せ物を行うことができます
問題なのはこのように一箇所だけ歯根が露出している場合です
こちらの部分です
違う症例ですが
歯周病や虫歯や歯列不正や咬合が原因で
このように歯根が不揃いになってしまっている場合
いったん被せ物を行うとすると
このような形になってしまいます
このように波をうったような形は被せ物の適合精度を上げることが非常に難しいのです
またメインテナンスも非常に難しく2次カリエスになり再度被せ物をやり直すことも多いのです
そこで被せ物を行う前に結合組織移植術により歯肉の位置を元通りにして
それから被せ物や矯正を行うことができる場合があります
術前・術後の写真です 矯正の前準備が整いました
2016/02/01
04.症 例, 06.歯周病, 07.歯周外科処置, 08.結合組織移植術, 17.審美修復
犬歯と小臼歯が冷たいものがしみるとおっしゃる患者様です
歯肉が下がってしまい知覚過敏の症状が出て
冷たいもの・熱いもの・ブラッシングでも痛むとのことです
知覚過敏の治療は様々ございます
① フッ素や知覚過敏治療薬物を定期的に塗る方法
② 原因がかみ合わせの場合かみ合わせの改善,歯並びを治す治療を行う
③ 知覚過敏のでている部分にプラスチックを盛る
④ 歯肉が下がっている場合元に戻す(結合組織移植術)
⑤ 神経を抜く
⑥ なにもしない
このなかから治療法を選択することになります
どの治療法もメリット・デメリットはあります
③・⑤は根本的な解決にならないことが多いですが
比較的簡単で一時的な症状の改善にはつながります
しかし問題を先送りにして
将来他の問題が起こる可能性を作ってしまうことが多く
当院ではあまりおすすめしておりません
歯並びをが悪いことで過度の力がかかってしまい歯肉退縮を
起こしている可能性が高い症例ですので
根本的な解決は矯正を行い歯並びの改善・咬合力の分散を
図る必要があると思われます
今現在は矯正治療を行うことができないため
この患者様は④結合固有組織移植術(CTG)を選択されました
術前・術後3週間
術後4週間
知覚過敏症状も落ち着きましたので
夜間の咬合力の分散を考慮し,マウスピースを製作し
メインテナンスに移行しております
知覚過敏の治療も様々です
お気軽にご相談ください
2015/04/05
前歯のインプラントは目立つ場所にあるので
非常に処置に注意が必要です
処置後の口腔内写真です
この処置の条件は
・歯がなくなってから時間が経過している
・非常に力のかかりやすい場所である
・CT診断により既存骨内へのインプラント埋入ポジションが非常にシビア
上記の理由により
1回目の手術はサージカルステントを使用しインプラント埋入位置を精密に管理
インプラントを支える周囲骨の不足した部位には同時骨移植
2回目の手術時歯肉の移植行い審美的な歯肉のボリュームを回復
最終上部構造は
インプラント周囲炎の原因の一つになるセメント合着は避け
ネジ止めのジルコニア上部構造としました
術前の口腔内写真です
最終印象
比較口腔内写真です
患者様の協力により
禁煙
オフィスホワイトニング・ガムピーリングも行い
自然なお口の中が回復出来たと思います
今後禁煙に関しては
不安定な状態だそうですので・・・
メインテナンスにてフォローアップさせていただきたいと思います
E 様 本当にお疲れ様でした
スタッフ一同全力を上げて
維持安定に努めてまいります!!