2019/07/30
2019/07/23
長い梅雨もようやく明けた今日この頃ですが、皆さんいかがおすごしでしょうか
さて、一年間歯周病に関する実習を行ってきましたが、この回でラストとなります!
本実習では
・歯根分割(ルートセパレーション)
・分割抜歯(ヘミセクション)
について学びました
奥歯は(下顎であれば)根が二股に分かれた形状をしており、
歯周病で骨が下がることでこの股の部分(分岐部)が露出することがあります
このような場合、分岐した矢印の部分は清掃できないため
歯周病の進行をくい止めることができません
そのため、根を分割して二本の歯として利用したり
悪いほうの根だけをとって残った根を細い一本の歯として利用したりします
これが歯根分割(ルートセパレーション)や分割抜歯(ヘミセクション)です
歯を分割したままかぶせ物を作ることもありますが、
理想的には骨も残した根に合った形態にするほうが安定するので
今回は骨を下げる手術を併用する方法を学びました
この一年の実習では、
ほぼ毎回切開と縫合を行っていたので、最初のころと比較すると
スムーズに行えることができるようになったと実感します
一年間の実習お疲れさまでした!ということでこの日は
懇親会で一年の労をねぎらいました
次年度の実習では口腔外科やインプラント、義歯について学びます!
またのご報告にご期待ください!
歯科医師 林
2019/07/16
みなさんこんにちは!長雨の続く毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか?
気圧の変化も大きいこの時期は体調を崩してしまいがちです くれぐれもお体にお気をつけください
さて、今回の院内実習の内容は”歯肉弁根尖側移動術”についてでした
この歯周外科処置は主に歯根の深い部分まで進行した重度の虫歯や、被せものをするのに十分な高さのない短い支台歯に対して、歯の高さ(臨床的歯冠長)を確保する目的で行われることがあります
今回の実習では前歯に対して根尖側移動術を行いました 奥歯への同処置に比べ、より審美的な改善を考慮する必要があります
具体的には前歯部全体の歯肉のラインを合わせるように切開を行ったり、歯肉マージンの最凸部である”ゼニス”を考慮した骨の切除や整形が必要となります
審美的な被せものを前歯に製作する場合には、仮歯のガイドを作成し、それを参考にしながら切開や骨外科処置を行う場合もあります
今回使用した実習用模型は実際の歯肉に非常に近く作られており、臨床をイメージしやすく大変勉強になりました
実際に実習を行ってみて、やはり前歯へ歯肉弁根尖側移動術を行う際は、より綿密な診断と治療計画および外科手技の正確さが要求されると痛感しました
今回の実習を踏まえ、より高精度な治療を皆様に提供できるよう今後も研鑽を積んでいきたいと思います!!
歯科医師 正島