2018/03/23
毎月恒例のドクター院内実習、今回は第9回目のご報告です。
今回の実習内容は「歯内療法修復の基本」でした。「歯内療法修復」というのは簡単に言うと歯の神経(歯髄といいます)を取る治療です。歯の神経が虫歯や外傷で細菌感染を受けた場合、歯がひどく痛んだり、歯肉が腫れたりします。このような場合にその歯の症状を取り除き、長い間機能させるには、歯の神経を除去して歯を残すような治療をしなければなりません。そのため歯科臨床の現場において歯内療法修復は非常に高い頻度で行われます。
一般には歯を支える根(根管)の処置なので、根管治療という治療法を行います。この治療法についての詳しい説明、治療の流れについては同ホームページ内、「診療科目と料金」→「根管治療」からご覧いただくことができます。是非ご一読下さい。
今回の実習では根管治療のトレーニングのためにこのような特殊な模型を使用しました。模型を見てみると歯の種類(前歯、奥歯など)によって根管の数が違うことが分かります。根管がひとつだけの単純根管や奥歯のように根管が3つ、4つと存在したり、根の先が彎曲しているような複雑根管など、根管の形態は歯種、個々人によって様々です。
今回は当院の精密な根管治療を行う上で欠かせないマイクロスコープを用いて治療の各ステップを拡大視野で確認しながら議論を行いました。
どのステップの際にどのような器具を使用するのか、各ステップごとの注意点などを全員で共有、確認し合うことで、相互理解をより深めることが出来ました。今後の診療でもこの実習で得たものを生かしていきたいと思います!!
歯科医師 正島
2018/03/05
そろそろ春めいてきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか
さて、本日は第8回院内実習の様子についてご報告したいと思います
ラミネートベニアとは、歯の表面をごくわずか(エナメル質の範囲内)だけ削って、
ポーセレンなどの薄い板を貼り付けて見かけを改善する方法です
歯の変色が大きかったり、歯と歯の間に少し隙間がある場合などや
通常より小さい歯(矮小歯)などに有効です
通常は全周を削って、その上にすっぽりかぶせもの(クラウン)を入れるのが普通です
しかしクラウンをかぶせるためには、なんともない歯を大きく削る必要があります
ラミネートベニアは表面をほんの少し(0.5mm以下)だけ削れば良いので、
処置が簡単で歯の神経にも影響はありません
今回の実習ではこのラミネートベニアの形成を行いました
まず、もともとの歯の形を型取りし、そこからどれくらい削ったかの目安とします
今回はもともとの歯の形をゴールとして歯を削りましたが、
今の歯の形を変えたい場合、理想的な歯の形を技工士さんなどに依頼してワックスで作ってもらい、
その形をゴールとして歯を削るパターンもあります
歯ぎしりの多い方、かみ合わせによっては適応でない場合も多いので
何より診査、診断が大事なのはほかの治療の場合と同様です
当院では現在のところ、ダイレクトボンディング(硬質プラスチック系材料での修復)を行うケースの方が多いですが、最終形態のイメージを持った上で歯を削るというのはとても大事なので今後の治療に活かしていきたいと思います
歯科医師 林
2018/03/03
今日は歯医者さんでよく耳にするフッ素について書いていきたいと思います!
フッ素効果とは
①虫歯の進行を抑える
普段私たちが食べたり飲んだりすると歯垢の中に潜んでいる
虫歯菌が食べ物を餌に酸を作って歯を溶かします。
②歯を強くして虫歯になりにくくする
フッ素には歯質を強くする効果があります。
③溶け出した歯のカルシウムを元に戻す
虫歯菌によって酸が作られると、歯が溶けてカルシウムやリン酸など
歯のミネラル分が溶け出します。
溶かされてしまった歯は唾液の働きで元に戻りますが、
フッ素はこの歯の修復を助けてくれるのです。
ここで、かなもり歯科で販売している
フッ素のうがい薬 「ミラノール」を紹介します。
高いむし歯予防効果が認められた方法で、
1日1回、歯磨き後に低濃度の
フッ化物(「ミラノールR」)で約1分間うがいをする方法です。
効果的なフッ素応用のポイントは、
「低濃度」のフッ化ナトリウムを「頻回数」「長期間」応用することです。
この概念に最も合った方法が「フッ素洗口」です。
費用も年間約1000~2000円と経済的で、使用方法も簡単であることから、
小さいお子さんから大人まで幅広い年齢層の方に長期にわたりお使いいただけます。
歯科助手 鶴見