2025/06/26
品川区の歯医者
かなもり歯科クリニックの歯科衛生士 岡澤です。
6月4日は6(む)と4(し)の語呂合わせで、「虫歯予防デー」とされています。
みなさん、虫歯予防で効果的な『フッ素』というものをご存じでしょうか?
よく耳にされる事はあるかと思いますが、フッ素がどのように虫歯を予防するのかはあまり知られていないのではないでしょうか。
今回は虫歯予防に効果的な『フッ素』の作用についてお話させていただきます。
目次
フッ素は自然界に存在する健康維持に重要な微量元素で、水や食物・土壌などにも含まれています。微量ですが人体にも存在しています。
実は元素のフッ素単体は猛毒で、とても危険です。
しかし、歯科やお口のケアに使用されるフッ素は濃度が調整されているフッ素なので適切な量の使用であれば害はないです。
歯のエナメル質を修復し、酸に強いフルオロアパタイトという結晶に置き換えます。これにより歯をより強くし酸によって溶けにくくします。
虫歯の初期段階で発生する脱灰(歯が酸によって溶け出すこと)を修復し、再石灰化(歯が修復されること)を促進します。
虫歯菌が産生する酸を減少させ、虫歯菌の活動を抑制する効果があります。
我々が使用するフッ素は大きく分けて2種類あります。
カルシウムとの親和性が高く、エナメル質表面のカルシウムと素早く反応してフッ化カルシウムとなりエナメル質を強くします。
即効性があるため、歯磨きが苦手な方におすすめです。
唾液と反応してフッ素イオンを放出し、歯の内部まで浸透しやすく初期の虫歯にも効果があるとされています。
注意点としては、歯垢をしっかり落としてからの使用でなければ十分な効果が得られません。歯磨きが得意な方におすすめです。
歯磨き粉の成分表からどちらが含まれているかを確認出来ますので、お使いの歯磨き粉の成分をぜひ見てみてください!
市販で販売されている歯磨き粉の多くにフッ素は含まれておりますが、日本で販売可能なフッ素濃度の上限は1500ppmまでとなっております。
そのためほとんどのメーカーは上限を超えない1450ppmの商品を販売しております。
フッ素はお口の中に残ることによって虫歯予防効果が高まります。歯みがき後には強く口をゆすがずに、10~15ml(約大さじ1杯分)のお水で軽く1回ゆすぐ程度が良いとされています。
歯科医院でしか行うことが出来ない高濃度のフッ素塗布を定期的にすることによって虫歯予防の効果が更に期待できます。
当院、かなもり歯科クリニックでは2種類のフッ素を使い分けて使用しております。
一般的に使用されている9000ppmのフルオールゼリー、アメリカでは既に10年以上の使用実績がある22600ppmの高濃度フッ素・ホワイトバーニッシュの2種類のご用意があります。
歯周病や加齢と共に歯肉が下がってしまっている方や、虫歯の治療を多くされている方は新たな虫歯が出来るリスクが高いため、高濃度のフッ素塗布がより効果的です。
また、フッ素には冷たいものがしみるといった知覚過敏症状の抑制の効果もあるとされています。
日常の歯みがきで使用する市販の歯磨き粉に含まれるフッ素に加えて、3~4ヶ月ごとの定期的な歯科医院で高濃度のフッ素塗布を行うことで虫歯予防の効果を一層発揮します。
健康な歯を維持するためにもフッ素の使用と塗布を積極的に行いましょう。
私たちは歯周病専門のクリニックとして虫歯治療から噛み合わせまで、患者さま一人ひとりに合わせたトータルな治療をご提案し患者様の満足を第一に最後まで治療します。
初診のお申し込みは、24時間WEBから可能です。皆様のご来院を心からお待ちしております。
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