2015/06/06
04.症 例, 06.歯周病, 07.歯周外科処置, 09.歯周組織再生療法
かなもり歯科クリニックでは歯周病により骨がなくなってしまった部分に
歯周組織再生療法(日帰り手術)を行っております
一見した感じでは炎症もないように感じますが
右下の犬歯から膿みが出ない日は二年間なかったというお話でした
この患者様は歯周基本治療の後
歯周組織再生療法
歯間乳頭保存術(PPT)+エムドゲインR+骨移植術
を行いました
この術式には
大切なことは様々あるのですが
剥離した歯肉を全く元の位置に
きれいな創面で低侵襲にもどすことがポイントの一つになります
目の角膜を切る眼科用のメスを用い歯肉を挫滅しないよう丁寧に切開
マイクロスコープや拡大鏡を用い歯周病になってしまった原因を徹底的に除去
再生させるお薬と骨を混ぜて丁寧に充填,髪の毛の太さの2分の1程度の細い糸で
歯肉を引っ張ることなく傷を付けずに縫い合わせる
このような過程をたどるのですが
縫合は歯周組織再生療法を成功させる非常に重要な要素になっています
発毛専門リーブ21ホームページより
「日本人の髪の太さは0.05~0.15ミリと幅があり、細い髪では0.05ミリ、普通の髪は0.08~0.09ミリ、太い髪は0.12~0.15ミリぐらいとされています。」
今回の症例で用いた縫合糸は7-0ナイロン縫合糸で直径0.050ミリ
通常の抜歯などで用いる縫合糸は4-0縫合糸で直径0.12ミリ
普通の髪の太さの約半分の太さの糸で
正確に日本人の薄い歯肉を元通りに縫い合わせる必要があります
そうすることで歯周病でなくなってしまった歯周組織を再生・修復することができます
歯周病は早期発見・早期治療が効果的です
歯肉の異常を感じなくても定期的な歯周病の検査をおすすめいたします
患者様は2年ぶりに膿のでなくなった
口の中は快適だとおっしゃっていただきました
大変おつかれさまでした!